学部情報

JABEEとは

日本技術者認定機構(JABEE)とは?

 日本技術者教育認定機構とは、技術系学協会(建設関連では土木学会)と密接に連携しながら技術者教育プログラムの審査・認定を行う非政府団体で、1999年11月19日に設立された。その目的は、統一的基準に基づいて大学等の高等教育機関が行う技術者の育成を目的とする専門教育プログラムの認定を行い、我が国の技術者教育の国際的同等性を確保するとともに、技術者教育の振興を図り、国際的に通用する技術者の育成を通じて社会と産業の発展に寄与することとしている。この中で、技術者教育の国際的な同等性の確保については、アメリカやイギリスなど8ケ国の技術者教育認定団体が技術者教育の質的同等性を相互に承認し合うために締結している「ワシントン・アコード」に加盟することにより実現することになっている.

技術者教育とは?

JABEEでは、英語のengineering educationを「技術者教育」と訳している。そして、「技術者教育は、専門職業の知的基盤を形作る学理を学習するだけでなく、技術者として必要な判断力と実行力を強化するために必要な教育、すなわち、教養教育、倫理教育、総合力を養うデザイン教育、コミュニケーション力の強化や実地経験などを含むものである」としている。

教育プログラムとは?

学科、コース、専修等のカリキュラムだけではなく、プログラムの修了資格の評価・判定を含めた入学から卒業までのすべての教育のプロセスと教育環境を含むものであり、学科やコースの総称である。

認定されると?

卒業生は、ワシントン・アコードの加盟を通じて、国際的に同等性を確保された技術者教育の修了生として認知される。また、JABEEの認定教育プログラムは技術者資格の基本となる学歴要件としても採用されることになっており、2000年に改正された技術士法では、技術士の出発点である修習技術者として、JABEE認定教育プログラムの修了生が位置付けられている。JABEEから認定された各プログラムは、それぞれ対応する技術部門を定めて、技術士一次試験が免除される教育課程として文部科学大臣から指定される。