2007-2009年度

(平成19年度文部科学省「大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)」採択)

概要

社会基盤工学に関するこれまでの大学院教育は国土の開発と発展を中心に考え、主に日本人に対して社会基盤整備のための技術の習得に重点が置かれていましたが、今後は我が国のみならず発展途上国(主にアジア環太平洋域)において、開発と環境保全あるいは環境負荷低減を如何に考えていくかが重要な課題となっています。

特に、地球環境問題や開発に伴う環境保全のための基礎的、応用的知識や技術の習得、ならびにこれらの学問領域を支える工学基礎の広い領域の教育の履修が不可欠であり、これらの教育は、日本人学生のみならず、留学生(特に発展途上国)に対しても国際的に通用する教育を体系的に行うことが必要であると考えます。

本プログラムは、平成18年に改組された「環境社会基盤国際コース(旧建設工学専攻)」をコア大学院(博士前期課程)とし、タイ国のタマサート大学、スリランカのモラトゥワ大学、米国のハワイ大学と連携し、環境社会基盤分野で国際的に通用する高度技術者および研究者を育てようとするものです。

連携大学院システム

学術協定を締結し、多くの交流実績のある、タイ国のタマサート大学、スリランカのモラトゥワ大学、米国のハワイ大学と連携し、相互に学生および教員が短期間滞在して、環境社会基盤分野の教育を行います。取得した単位は修了要件に必要な単位に認められます。

連携図PDF

英語による教育と研究指導

本プログラムでは留学生のための日本語教育を除いて、教育および研究指導を英語で行います。

明瞭かつ体系的な履修プロセス

環境社会基盤分野を体系的に履修するため、明確な学習目標を設定し、その実現のためのカリキュラムを構築します。

履修プロセス概念図PDF

連携大学への派遣

2007年度

連携大学(タマサート大学、モラトゥワ大学:2008年1月26日~2月4日、ハワイ大学:2008年2月18日~22日)へ教員と学生を派遣しました。

2008年度

連携大学(モラトゥワ大学:2008年9月13日~20日、タマサート大学:2008年9月23日~30日、2009年1月26日~31日)へ教員と学生を派遣しました。

2009年度

連携大学(モラトゥワ大学:2009年9月12日~18日、ハノイ建設大学:2009年9月22日~26日、タマサート大学:2009年11月18日~28日、2010年1月25日~30日)へ教員と学生を派遣しました。

ハワイ大学大学院に講義を開設

英文シラバスの作成

英語の講義に用いる教材の作成

連携大学からの招聘

英語の講義向上に関する取組み

大学院生の英語力向上の取組み

2007年度

  • 大学院博士前期課程学生、来年度進学予定の4年次学生の計66名がTOEICを受験しました(2008.1.13)

2008年度

  • 大学院博士前期課程学生、来年度進学予定の4年次学生の計101名がTOEICを受験しました(2008.10.26)

2009年度

  • 大学院博士前期課程学生、来年度進学予定の4年次学生の計104名がTOEICを受験しました。(2009.10.25)

連携大学との遠隔講義の実施

2007年度

2008年度

2009年度

セミナーなどの開催情報

実行委員会

「環境社会基盤国際連携大学院プログラム」は、次の教員スタッフからなる実行委員会によって運営されます。

睦好 宏史 代表者(総括) 理工学研究科・環境システム工学系専攻(環境社会基盤国際コース)・教授
小松 登志子 同・教授 モラトゥア大学連携担当
角川 浩二 同・教授 ハワイ大学連携・FD担当
渡辺 邦夫 地圏科学研究センター・教授 タマサート大学連携担当
山口 宏樹 同・教授 教育プログラムWG主査
田中 規夫 同・教授 モラトゥア大学連携・広報担当
奥井 義昭 同・准教授 ハワイ大学連携・教育プログラムWG担当
川本 健 同・准教授 教育プログラム・FD担当・フォーラム担当
松本 泰尚 同・准教授 ハワイ大学連携・自己点検担当・フォーラム担当
齊藤 正人 同・准教授 タマサート大学連携・遠隔講義担当
牧 剛史 同・准教授 タマサート大学連携担当
浅本 晋吾 同・助教 モラトゥア大学連携担当
DJOEN SAN SANTOSO 同・助教 ハワイ大学連携担当・フォーラム担当
岸本 真佐子 予算、事務担当
森 裕子 予算、事務、連携大学、フォーラム担当